Takamori博士が語るレースの裏側ドタバタ話

ストーブリーグ                              2013年11月28日

Takamori博士 はかせです♪♪ 1970年北海道札幌市生まれ。1995年に北海道でレーシングカートに出会い、ミッションカートで日本全国のサーキットを転戦するほどレースにハマル。2008年に四輪レースへ初参戦。わずか5レースのキャリアでSUPER GT GT300クラスへ参戦したツワモノ。レーシングドライバーと言うよりも、まるで走るエンジニア。夢はいつか自分のマイカーを持つこと。実はサーキット以外で車を運転することが無い変わったレーシングドライバー?!なのです。

皆様、こんにちは、Takamori博士です。

最近、急に寒くなってまいりました。風邪等ひいていませんか?レースが終わっても気が抜けない時期ですよ。なぜなら、普段はあまり見ることの出来ないレーシングカーがテストでサーキットを走り回ったり、各メーカが精力的にサーキットで様々なイベントを行う時期なのです。

個人的には、一番楽しみな時なのです。しかし、現実は酷です。いろんなメーカのGT500マシンに同乗走行できる!!と思い、各メーカのイベント同乗申し込みにひたすら応募しましたがすべて惨敗でございます。

あーーー乗りたかったなーーーーGT500マシン。。。助手席で・・・・・・

そんなわけでやってまいりました。。。ストーブが必要な時期の到来です。いわゆる、ストーブリーグと言うやつですね。。。

この時期は、心が寂しく寒いドライバーを暖めるような暖かいストーブのようなモノを持っている優秀なチームが来年の体制を決めるために、あれこれと秘密の調整作業を実施している大切な時期なのです。

これまで、このモタスポブログでは、『Takamori博士がどうやってスーパーGTに出場できるようになったのか?』を書いてきましたが、そんなどうでもよい、ありふれた話は置いておいて、【特別緊急企画】気になるストーブリーグの話をしちゃいましょう?!

ボク自身、ただのレースファンなので、ストーブリーグ話が大好きです!!

最近、ボクがレース関係者では?と間違われる事が多くなってきましたが、そこらへんに居る普通のレースファンですから御間違い無いようよろしくお願い致します。

もちろん、内容の深いストーブリーグ話は出来ません。だって、全然知らないもん。
つまんね~ぇ。 なんて言わないで。。。
そこんとこはご了承下さいませ。。。



■最初に決るのはGT500のシート
そうなんです。レーススケジュールもF1が決って、他の世界選手権のスケジュールが決って、それから国内ビッグレースのスケジュールが決るように順番があるのです。そんなわけで、国内で最初に決るシートがGT500のシートなのです。想像するに、会議であーだ。こーだ。と決る場合もあれば、テストでオーディションして決める場合もあるはずです。

【質問】そんなGT500のオーデションは何時やるの?
  →【回答】スポーツ走行が無いけどサーキットが営業している日(占有走行日)の可能性が高いです。
具体的には、12月○日の富士スピードウェイとか・・・・ 岡山国際サーキットとか?!
※こんなタイミングで、ドライバーにサインを求めてはイケナイので、見逃してあげましょうね!!w


■GT300のシート
GT500のシートが決ると、GT300シートのウワサ話で持ちきりになります。基本的にGT500のシートはSUPER Fomula等のシートとも関連しているし、メーカ関係ない有力ドライバーは夏頃からGT300のシート探しでゴニョゴニョ動いているわけですが、早く動いたからと言って、良いシートは決らないのです。

なんせ、シートはチームのものです。ドライバーのものでは無いのです。
チームにも色々と都合があって、協力メーカやスポンサーなどの獲得が第一優先ですので、いろいろと交渉事が多く、そんな簡単にドライバーへシート確定の連絡は出来ないのです。(でも、かなりの確立で。。。ボクの心の中では候補はキミだけだよ。とドライバーに囁くのです。まるで恋愛のように・・・・)

そして、チームは2名のレギュラードライバーのシートを決めた後にしか、サードドライバーのシートは決めないとお思いでしょうが。。。。基本的にサードドライバーのシート決定はこの時期にはしません。早くても4月になってから決める場合がほとんどです。

どうしてもGT300に乗りたいドライバーは、レギュラードライバーのシートを確保しない限り、4月まではシートの確保ができないのです。ましてやGT300に乗るのに必要な国際Bライセンスは簡単には発給されないので、GT300に乗りたいドライバーは、2014年有効な国際Bライセンスをアノ手、コノ手を使って入手しておく必要があります。

あっ、でも、苦労して入手した2014年有効な国際Bライセンスですが、2014年中にSUPER GTかSUPER Fomulaのレースに出場しないと自動的に2015年は国際Cライセンスに降格されちゃいますから気をつけてくださいね。


なんか、いっぱい文書を書いたので、
スーパー耐久のシートの話は別の機会に・・・・・
Takamori博士でした。


このページは2013年~2015年まで、AUTO SPORTS webホームページに
投稿されていたモタスポブログ(2013年11月28日)を再編集したものです。