Takamori博士が語るレースの裏側ドタバタ話

【特別企画】FIA-F4とは???                              2014年11月13日

Takamori博士 はかせです♪♪ 1970年北海道札幌市生まれ。1995年に北海道でレーシングカートに出会い、ミッションカートで日本全国のサーキットを転戦するほどレースにハマル。2008年に四輪レースへ初参戦。わずか5レースのキャリアでSUPER GT GT300クラスへ参戦したツワモノ。レーシングドライバーと言うよりも、まるで走るエンジニア。夢はいつか自分のマイカーを持つこと。実はサーキット以外で車を運転することが無い変わったレーシングドライバー?!なのです。



皆様、こんにちは、Takamori博士です。

さて、1年も早いもので、スーパーGT最終戦が今週末にツインリンクもてぎ(栃木県)で行われます。ファンの皆様方も最終戦が終わると来年のストーブリーグが気になり始めまる事と思いますが、、、実は、ファンの皆様よりも、ドライバーやエンジニアやメカニック達がドキドキ・そわそわする季節が到来します。

最近、Takamori博士はAKB48の追っかけに夢中になり、スッカリ、モタスポブログの更新を忘れておりました。スイマセン!!

なので、久々のモタスポブログは、皆様が、、、と言うより、ヤングドライバーが気になる新カテゴリー FIA-F4について書いてみたいと思います。



■新カテゴリ FIA-F4とは何???
どれくらい速いの? どれくらいの金額で出来るの? そのレース出るとなんか良いことあるの? と気になってるSuperFJドライバーや、F4ドライバーが沢山いると思います。



でも、レースの世界では、正直者は生きてイケナイ厳しい世界なので、狸やカメレオンや小判サメみたいな思考能力を持ったピラニアやハゲタカ達と戦わなくては行けないのです。ましてや、『.1秒を削るためには・・・』と純粋な思考回路をお持ちのヤングレーサーは、『カモネギックス』な訳なのです。

そこで、既にレース暦7年(なぜか?スーパーGT参戦暦も7年なの!)となったベテランTakamori博士から観たFIA-F4を独特の曲がった解釈方法で考察してみたいと思います。

最初に断っておきますが、Takamori博士はドライバーのフリしてますが、ただのシステムエンジニアなので、CERNのデータベースや、SQLサーバーの知識でモノを考えるヘンなクセが付いていますので、本気で冗談みたいな事を真剣に考えていますので、イチイチ質問して来ないでくさい。



■フライングゲット
まずは、FIA-F4に乗らなきゃ、FIA-F4を語れないので、Takamori博士はFIA-F4に乗ってみました。



もちろん、バーチャルな世界で。。。

Takamori博士は、レーシングシミュレータのプログラミングエンジニアでもあるので、マシンを作るのは簡単です。どれどれと公開されているスペックからコンピュータ上で仕様を決定し運転してみます。

乗った感じは、『走れ! ペンギン』的にパワーが欲しいところです。でも、入門用フォーミュラーと割り切れば、十分に『前しか向かねえ』と思えるはずです。

タイム的には、ツインリンクもてぎを想定すると現在のF4とSuperFJの中間程度で、1分57~59秒程度とコンピュータは弾き出しました。

実際には、これからテストを繰り返して、スペックを決めてセットアップしていくと思いますが、そんな大きくコンピュータの予想を外さないと思います。

これが『鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの』です。



■Beginner
では、本当に入門者『Beginner』に最適なカテゴリーなのか?を考えてみます。じゃ、何を考えるのか?5つの項目に絞って考えてみます。ホントは、ブログを読んでいるヤングドライバーから5つの項目を挙げて頂きたい『GIVE ME FIVE!、』のですが、勝手にボクが選定しますね。。。

ボクが選んだ5つの視点
1)コース
 全国のコースを転戦するので、プロドライバーを目指すヤングドライバーには  魅力的なコース設定です。まさかプロになるのに走ったこと無いコースがあるのは  問題ですよね???
 →★★★★★ 星5つ

2)お金
 全国のコースでレースが行われるので、SuperFJやF4と比べると、転戦する移動経費が  沢山掛かります。もちろんSUPER GTと併催ですので宿の予約は大変です。  今の時点で、来年の宿を全て抑えていないようでは、もう『さよならクロール』です。

 スーパーGTに参戦しているチームからFIA-F4にエントリーすれば、マシンの輸送や  メカニック代の節約、ホスピタリティ、SUPER GTの学習が出来き、一石二鳥だと  思います。おそらく1シーズン戦う経費もミニマム840万円(60万円×14レース)、  普通に勝つレベルでやれば、1400万円(100万円×14レース)のイメージではないで  ようか?

 スーパーGTに参戦していないチームだと、、、『希望的リフレイン』な見積で、  見積上は800万円でも、あれは別、これはオプション、ドライビングマネージャーは有料、  宿はサーキットから50Kmなどとなり、気が付くと2000万円コースでしょうか???
 →★★★☆☆ 星3つ(意外とコストは掛かると思います。)

3)時間
 走る時間が多いのか? 意外と少ないか? タイムスケジュールが発表されていないため  不明ですが、おそらく金・土・日曜と3日間走れると予想できます。『涙サプライズ!』が  なければ、1イベントで結構な距離は走れると『大声ダイヤモンド』で言っておきます。
 →★★★☆☆ 星3つ

4)注目度
  スーパーGTと併催のイベントですから、スタンドには大勢のお客様がイラッシャイマス。 でも、そんな事で緊張して『永遠プレッシャー』を感じているようでは、プロドライバーにはなれないのです。大勢のお客様の前で走る練習と思えば、貴重な経験を積めます。  上手くいけば、『涙サプライズ!』的に、『ポニーテールとシュシュ』のようなGTチーム  レースクィーンが応援してくれるかも知れません。
 →★★★★★ 星5つ

5)テマヒマ
 企画書を持って営業してもスポンサーを取るのは難しいでしょう。スポンサーマネーで  走ると言う『ロマンス、イラネ』で御座います。どんな『恋するフォーチュンクッキー』 を食べても、そんなラッキーは『So long !』です。

 『UZA』がらず、チームに任せず、自分自身がコツコツと『ヘビーローテーション』で  働き、周りの『ハート・エレキ』をわし掴みにし、『ラブラドール・レトリバー』のように可愛がられましょう!

 なるべくお金をかけず、チームから『さよならクロール』されないように努力を続ける  のです。まだまだ未確定要素の多いFIA-F4ですが、自分で色々と『ギンガムチェック』  して調べるのも大事です。参加しようとしているヤングドライバーに『風は吹いている』  事をお祈り致します。『チャンスの順番』はあなたの番かもしれません。。。



■会いたかった
と、言うことで、Takamori博士は、かなり明後日な方向からFIA-F4を考察してみました。簡単にまとめると、FIA-F4は全国を転戦するため、これまでの地方選レースとは異なり、レース以外の雑費用が沢山掛かります。少しでも安く良い体制でレースをしたいなら、スーパーGTに参戦しているチームでマシンメンテナンスすることがポイントです。

費用以外にも、自分をGTチームに直接売り込む事が出来るようになり、自分の実力がスーパーGTに出場できるのか? 否か? 簡単に判別できると思います。

DIJON Racingでは、FIA-F4に乗りたいドライバーに『会いたかった』のですが、早い者勝ちで、良いシートは「上からマリコ」のように、じゃんけんで決まって行くのです。もし、お悩みのヤングドライバーが居ましたら、知り合いを通じて、Takamori博士とコンタクトを取ってみて下さい。知り合いが居ないし・・・Takamori博士と話すのが怖かったら、『心のプラカード』にFIA-F4がヤリタイ!!と掲げてサーキットまで起こし下さいませ。

話くらいは聞いてあげるからね。←ここ大事、よろしく!!
ちょっとだけ、AKB48にはまっているTakamori博士でした。。。


このページは2013年~2015年まで、AUTO SPORTS webホームページに
投稿されていたモタスポブログ(2014年11月13日)を再編集したものです。