Takamori博士が語るレースの裏側ドタバタ話

【最前線】プロレーサーとは何ぞや?                              2015年01月19日

Takamori博士 はかせです♪♪ 1970年北海道札幌市生まれ。1995年に北海道でレーシングカートに出会い、ミッションカートで日本全国のサーキットを転戦するほどレースにハマル。2008年に四輪レースへ初参戦。わずか5レースのキャリアでSUPER GT GT300クラスへ参戦したツワモノ。レーシングドライバーと言うよりも、まるで走るエンジニア。夢はいつか自分のマイカーを持つこと。実はサーキット以外で車を運転することが無い変わったレーシングドライバー?!なのです。



皆様、こんにちは、Takamori博士です。

2015年も静かに始まり、気がつくと1月もそろそろ終わりが近づいてきました。今年も皆様の前にレーシングドライバーのふりをして登場する機会が色々と増えると思いますが、皆様よろしくお願い申し上げます。Takamori博士は2015年もSUPER GTに出場するために、あの手、この手と右手も左手もフル活用で、現在、チーム体制の構築にがんばっている次第でございます。

SUPER GTやスーパー耐久の準備もそろそろ終焉を向かえ、そろそろモタスポブログでも更新しましょうか?と、いつものように、レースの裏側をチョットだけ書いてみようと思いましたが、1年の初めでありますので、2015年の書きぞめとして、ストーブリーグの真っ只中、その渦中にいる『プロレーサー』について書いてみたいと思います。


『プロレーサー』その響きから想像すると、プロなレーサーな訳ですが、具体的には何ぞや?と不思議な方がいらっしゃると思います。

私自身も年末に『プロサーファー』なるものが、テレビで紹介されており、その『プロサーファー』がインタビューで、『収入が無いのでアルバイトで生計を立てているんです。。。でも、アルバイトに忙しくて練習時間が無いのが・・・・』的な事を言っていたのが印象的でした。

えーーーと、『それって、収入が無いならプロじゃなくて、趣味じゃないの?』と胸に秘めた疑問をレーシングドライバーに適用して検討してみたのですが、『社会的なプロレーサー』、『経済的なプロレーサー』、『自称プロレーサー』みたいに沢山のプロレーサーがあるのかな?と考えてしまいました。。。

そこで、難問『プロレーサーって何?』を、このモタスポブログでは、ゆ~るく捕らえ、ざっくりと、まったりと、さくっと、スルっと、『プロレーサーと認められる瞬間』について考えようと思います。

■企業からスポンサードされる
企業がレーサーをスポンサーするということは、そのレーサーが自社製品の広告塔として十分に活躍し、効果があると見込んでいる証拠なのです。言い換えると、認められたレーサーは十分な露出と実力を持ち、業界と世間に対して十分にポジティブな印象を与えることが出来るのです。なので、ビジネスをしようとしている企業の人から認めてもらえたのなら、プロレーサーであると認識しても良いのです。 ※もちろん企業の規模とサポート内容にもよりますが、、、そこは色々とあるので御座います。(^^)

■イベントに呼ばれたとき
イベントを企画・運営している人はイベントを成功させたいと切望しています。それも投資対効果を電卓で弾きながら。。。そんなイベントを主催する側の想いをかなえてくれるのは、名声と実力を持ったレーサーなのであります。名声があれば集客力を見込めるし、実力があれば観客を感動させるパフォーマンスをイベント運営者は期待しています。そんなイベントを成功に導き、イベント出演でギャラをもらったレーサーもプロレーサーと呼ばれても良いのではないでしょうか?

■企業CMに出演したとき
CM、広告媒体でレーサーとして出演したら、それはもう立派なプロレーサーとして胸を張って良いのかもしれません。沢山の出演費を頂ければ経済的にも立派なプロレーサーのはずでございます。しかし、いつもこんな美味しい仕事があるはずもなく、これだけで生活は出来ないのですが、CM、広告媒体に出演するハードルは以外に高く、実力だけではダメで周囲の実力も必要となりますので、輝かしい実績を持っているプロレーサーとしてボクはとても尊敬するし、妬ましく思うのであります。(アナタ人望あるのね。。。ボクとお友達になって下さい。とボクは声を大にして言いたい。。。)

■SUPER GTでポイントを獲得したとき
これは直接お金には結びつかないけど、世間からは、プロレーサーと認められる分かりやすいケースのひとつです。やはり、日本が世界に誇るレースイベントの決勝レースでポイントを獲得出来れば、いわゆるプロクラスで戦っていける実力を持っていることになるため、論理的にも納得されやすいケースではないでしょうか?(ちなみにボクもひっそりとポイント獲得していますから・・・・・)


■サインを求められたとき
サインを下さい!!と言ってくれた人の心の中で、そのレーサーはヒーローのはずなのです?(たぶんね。)そんな憧れのレーサーでいると言うのはとても素敵な事であります。サインを求められたからと言って、レーシングドライバーとして生活が出来るようには成りませんが、人に夢を与えているので、心の中で、、、ボクはそっとプロレーサーとして認めてあげたいのであります。(でも・・・自分がサインしたステッカーがヤフオクで280円で落札されているのを見ると心が凹みますので、、、サインには注意して!!)


■ネットで悪口を書かれたとき
ネットで悪口を書かれたときは、少なくとも、そのWebサイトを観覧・書き込みしている人達があなたをプロレーサーと認めてくれたのだと思います。だって、知らない人の悪口をネットで言っても、知られていなければ、ネタにならないのですから。。。なので、ネットで悪口が続くことは、それはそれで大したものなの。いつもボクの悪口や有りもしない話を沢山して下さる世間の皆様本当にありがとう!!(ボク、いろんなところで叩かれまくるので知らないうちにメンタルがとても強くなりました。)ネット上で悪口があったら、プロレーサーーとして認めている人達がいる証と解釈するのが賢いのかも知れません?!

■よく分かっていない人に「俺プロレーサーだから。。。と言ったとき」
話の展開上、よく分かっていない人に、「私、プロレーサーの×■△であります。」と名刺を取り出し、御挨拶して、自称プロを装うゴリ営業を成功した場合、本当の意味でプロかどうかは別として、言われた人が信じれば、あなたは言われた人の中でプロレーサーなのではないでしょうか?(笑)

■最後に
えーっと、かなりテキトウな話をツラ~ツラ~と書きましたが、笑って流し読みしていただければ幸いでございます。プロレーサーであると自認している皆様方が『プロレーサーとは何か?』を考えながら行動し、有形無形のアウトプットを出し続けて、世の中の誰かに認めてもらう事が出来れば、それは『プロレーサー』として、とても素敵なことではないのか?と言うことなのです。

たぶん、『プロレーサーが何なのか?』考える事にあまり意味はなく、その本質は、『レーサーとして社会にどれだけ役立っているのか?』が重要であり、レースが好きで始めた事から自分の周囲をどれだけ巻き込み、社会に対して、どれだけ良い影響や笑顔や勇気や希望やお金を生み出しているのか?という事ではないでしょうか?と、ボクは考えるのであります。



2015年も皆様方の厚い御協賛&スポンサードよろしくお願い致します。
プロでもアマチュアでもレーサーでもアスリートでも無いTakamori博士でした!!
ボクは、は・か・せ!! だからね。。。(笑)


このページは2013年~2015年まで、AUTO SPORTS webホームページに
投稿されていたモタスポブログ(2015年01月19日)を再編集したものです。